John Lennon 

“John Lennon/Plastic Ono Band ジョンの魂” 1970


始めての本格的なソロアルバム、シンプル過ぎるほどの音作り。

正直者のジョン
生きることに真摯だったジョン
幼いとき親に捨てられたジョン

「マザー」を聴くと
心の傷を負いながらも裸の自分をさらけ出して、愛を求める姿に涙せずにいられない。

「母さん ぼくはあなたのものだったけれど
あなたはぼくのものじゃなかった
ぼくはあなたが欲しかったのに
あなたはぼくを欲しがらなかった
だからぼくはお別れを言わなきゃならない
さようなら さようなら」


こんな悲しい歌があるだろうか?
曲冒頭の鐘の音は何を意味するのだろう?
わたしには辛い別れの鐘に聞こえてきて、寒風に震えるジョンの心のうちが見えてくる。

69年、オノ・ヨーコと結婚し、「ベッド・イン」のパフォーマンスを行った写真を見ると、母に甘える子供のように見える。
ヨーコの母性がジョンのその後の人生に大きな影響を与えたことは疑いがない。

ヨーコの中に母に代わる安住の場所を得たのだ。

彼が凶弾に倒れたとき、ビートルズの夢も共に葬られてしまった。
そして世界が涙した。


わたしは高校生になってビートルズを聴くようになってからジョンの悲劇を知りました。
ビートルズの偉大さを理解すればするほど、あまりにも理不尽で、なぜ?という割り切れない思いに襲われました。

05年12月、大学で頑張ったご褒美にアメリカへ旅をしました。
目的は12月8日に行われるセントラルパークでの追悼集会に参加することでした。
ジョンが撃たれたダコタ・ハウスが目の前にある公園の一画には、ジョンのために捧げられたStrawberry Fields、IMAGINEと刻まれたモニュメントがあり、私は白バラを一本、その上に置きました。
その日はオノヨーコさんも出席しました。
喪服に身をつつんだ悲しげな表情を見ていると涙が溢れてきて、でも強い意志を感じさせる気品のようなものがあって、ジョンはこの人に愛されて幸せだったんだと思いました。

「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
Strawberry Fields Forever

一緒においでよ
ストロベリー・フィールズへ行くんだ
そこは何もかもが幻
煩わしいものはひとつもない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に」

<内田久美子訳>

ジョン!
わたしはあなたの生き方に学びます。
ジョン!
あなたは天才です





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